【朝日】 「安倍の葬式はうちで出す」

【朝日】 「安倍の葬式はうちで出す」

 

 

『約束の日 安倍晋三試論』小川榮太郎著

2012.9.9 07:53 (1/2ページ)雑誌・書籍
       『約束の日 安倍晋三試論』

安倍叩きは「朝日の社是」
 メディアと政治家との関係に関心がある人に、ぜひ読んでもらいたい。戦後体制からの脱却と公務員制度改革、教育改革、憲法改正への道筋作り…。文芸批評、音楽批評を専門とする著者が畑違いの政治分野で丹念に追跡し、拾い集めた安倍政権の足跡、実績と、スキャンダル暴露と印象操作に終始した朝日新聞の報道のあり方をたどると、あまりの乖離(かいり)に愕然(がくぜん)とするだろう。
 「安倍の葬式はうちで出す」。
本書では、この安倍内閣当時の朝日幹部のグロテスクな言葉が繰り返し引用される。政治評論家の三宅久之は著者に、朝日の若宮啓文論説主幹(現主筆)とのこんなやりとりを明かしたという。
 三宅「朝日は安倍というといたずらに叩(たた)くけど、いいところはきちんと認めるような報道はできないものなのか」
 若宮「できません」
 三宅「何故(なぜ)だ」
 若宮「社是だからです」
 特定の政治家を叩き、おとしめることが社是である新聞社とはどんな存在だろうか。それは、むしろ政治的意図をあらわにしたプロパガンダ機関というべきだが、社論を決定する地位にある人物がこう述べたというから驚く。
 メディアが権力者を批判するのは当然だが、著者が指摘する「明白なウソ」「虚偽のストーリー」による安倍叩きに正当性はあるのか。本書は、安倍内閣で首相補佐官を務めた世耕弘成が大学生に語った述懐を取り上げる。
「今でもよく思うんだよね。安倍内閣とは一体何だったのだろうって。あの叩かれ方は何だったのだろう
 また、本書は実証的なアプローチも欠かさない。それによると朝日は、安倍内閣の松岡利勝農水相の政治資金問題の関連記事は125件も掲載した半面、民主党小沢一郎代表の政治資金問題は14件のみ。

安倍が推進した教育基本法改正に関して反対運動の記事70件を掲載したが、賛成派の動きは3件だけだという。
 反安倍勢力に封印されたあの時代を、正確な記憶として取り戻す-。本書はそのために書かれ、安倍復活の「約束の日」への切望を表明して締めくくられている。(幻冬舎・1575円)
 評・阿比留瑠比(政治部)

金聖鐘と“在日の壁”報道…パチンコ王子の猟奇犯罪

金聖鐘と“在日の壁”報道…
パチンコ王子の猟奇犯罪

無罪判決に金聖鐘は、ほくそ笑んだか…ルーシー・ブラックマン事件は猟奇的犯罪であると同時に、既成マスコミの限界を示すものだった。それは我が国の報道を覆い尽くす“在日の壁”だ。

「主文、被告人を無期懲役に処する。…ルーシー・ジェーン・ブラックマンに対するわいせつ誘拐、準強姦致死、死体損壊・遺棄の点については、無罪」

その瞬間、104号法廷の傍聴席からは、どよめきが起こったという。

英国人女性ルーシー・ブラックマンさん殺害事件で東京地裁は4月24日、被告の金聖鐘(キム・スンジョン)に対し、無罪判決を言い渡した。まさかの判決だった。

裁かれたのは金聖鐘が起こした女性10人の連続準強姦事件だが、あくまでも裁判の核心は、2000年のルーシーさん殺害だった。他の複数の事件については立証され、無期懲役となったものの、ルーシーさん殺しはシロ判定だ。

裁判を傍聴する為に来日していたルーシーさんの家族もショックを隠せない。
▽記者会見する家族(ロイター)


「傍聴した私たち家族全員が良い判決だと喜んでいましたが、しかし、その直後に喜びは打ち砕かれました。ルーシーは既に失われているが、司法の場でルーシーの死は認められなかった…」

閉廷後に予定されていた会見は大幅に遅れ、ようやく父親ら3人は記者の前に姿を現したが、沈痛な面持ちで、言葉には悔しさが滲んでいた。

東京地裁の裁定は、遺族にとって到底納得できるものではなかった。

【英国メディアを巻き込んだ事件報道】

判決を下した栃木力裁判長は、ルーシーさん殺害について金聖鐘をシロとした理由を、こう説明した。

「死体遺棄などと同様、被告が何らかの形で関与した疑いはあるが、他の被害者と異なり、暴行場面を撮影したビデオはなく、暴行や薬物投与を直接証明する証拠はない」
▽金聖鐘の法廷スケッチ(ロイター)


非道ビデオがなかったことが無罪判定の理由?

更にルーシーさんの死因が特定できていなかったことも、金聖鐘の犯行と断定し得なかった理由に挙げられている。初動捜査の遅れ、遺体の発見の遅さが、判決にも響いた格好だ。

今から7年前…元英国航空スチュワーデスのルーシー・ブラックマンさん失踪事件は、マスコミの格好の素材となり、取材もヒートアップしていた。

沖縄サミットで当時の森首相とブレア首相が話し合うなど、事件は外交問題に発展するかのような色合いも持っていた。国内のメディアが過熱する一方で、ルーシーさんの母国・英国でも注目されていた。

10万ポンドもの懸賞金や、家族が来日してビラを配るなどの活動は、特に日本人の耳目を惹き付けた。
▽写真:ロイター


また失踪直後に「新興宗教の修行に行っている」という謎めいた電話が友人の元に寄せられたことで、英国メディアの中にはカルト犯罪に巻き込まれた可能性を探るものもあった。

事件を重くみた警視庁捜査一課などが調べを進めたところ、ルーシーさんが勤めていた六本木の店の常連客が浮上。それが金聖鐘だった。
▽金聖鐘被告(ANN)


2000年10月、警視庁は別の準強制ワイセツ事件で、金聖鐘を逮捕し、自宅の捜索を行う。これを機に、国内の報道も最高潮に達する。豪邸に暮らす謎の人物の猟奇犯罪だ…

この時点で、織原城二という日本人に成り済ましていた金聖鐘のパーソナルデータは、取材陣も入手していたはずである。しかし、膨大な情報がメディアに溢れる中で、ただの一行もなかった。

【際立った日英メディアの温度差】

2001年2月9日、神奈川県・三浦市の海岸洞窟でバラバラ遺体発見。それがルーシーさんの変わり果てた姿だった。実に、失踪から9ヵ月余りが過ぎていた。
▽遺留品を回収する捜査員(AFP)


この頃から織原城二なる猟奇犯罪者が、日本人ではないとの噂が駆け巡るようになったという。それはマスメディアではなく、ネット上での広がりだ。

帰化人説が広まるのと反比例して、マスコミ報道は徐々に下火になっていく。ニュースはもとより、本来なら犯人の半生をクローズアップするTVの情報系番組も明らかに取り扱いを小さくしていた。

初公判を例外として、ルーシー・ブラックマン事件は、マスコミの表舞台から消える…
▽ルーシー・ブラックマンさん


それは日本と英国の報道の温度差を際立たせる結果にもなった。

一連の事件の公判は、60回以上にも及んでいた日本のメディアは、犯罪史に残る猟奇犯罪であるにも関わらず、殆ど報じなくなっていた。だが、英国の雑誌などは度々続報を取り上げていたようだ。

その内外報道の温度差から浮き彫りにされたのは、日本の既成マスコミの前に聳える“在日の壁”である。

【英紙が報じた帰化前の朝鮮名】

英国の有力紙『タイム』は、2年前の記事で、詳しく金聖鐘の来歴や稼業について報じていた。
参照:How the bubble burst for Lucie's alleged killer

両親が半島人だったことや、成人してから帰化したことなど包み隠さ伝えている。日本のメディアが敢えて語らなかった事実の羅列だ。

それによると金聖鐘は1952年、大阪生まれ。星山聖鐘(ホシヤマ・セイショウ)という偽装名を使っていたこともあったようだ。また慶応大学在学中に整形したという。

大金持ちだった父親は金聖鐘が17歳の時に香港で客死。暴力団絡みの怪死だったとされる。その後、父親の残した莫大な遺産を2人の兄弟と山分け。21歳の時に日本国籍を得て、織原城二と変名した。
▽金聖鐘被告(AP)


特筆すべきは、金聖鐘の父親がパチンコ経営で蓄財した過去だ。『タイム』紙によると“貧しい移民”だった金某は「タクシー、不動産、パチンコ」と職を変えて富を蓄えたという。

大きな元手なしに、いきなり不動産業を始めることは不可能だ。順番は異なり、パチンコ店経営が蓄財の大きな要因となったと推量するのが自然だ。半島人による不正蓄財の王道である。

昭和40年代に息子を慶応高校に進学させていることからも、僅かな歳月であぶく銭を溜め込んだようだ。一部のマスコミは金聖鐘に実業家との肩書きを与えたり“バブルの紳士”といった飾り文句を捧げているが、実像はまったく違う。

親の遺産をそっくり継承しただけで、しかも、そのカネはしかもパチンコ経営による脱税マネーだ。

正に“パチンコ王子”である。

【巨万の富を築いた滞留外国人一族】

日本のマスコミが飛びついたのは、金聖鐘の巨大な邸宅だった。庶民の度肝を抜く豪邸だ。田園調布の一角にある金聖鐘邸は、敷地面積330坪で、プール付き。放置された超高級車の群れも目を引いた。
▽田園調布の金聖鐘宅(FNN)


金一族は全国各地でビル経営を行っていたが、その数は想像を超える。銀座に3棟を所有している他、40近い不動産を持っていた。金聖鐘は何もせずに、莫大なテナント料が入ってくる仕組みだ。

それらの多くはパチンコ脱税マネーを土地・建物に変えたものだろう。

問題なのは滞留外国人が、多くの不動産を獲得していたことだ。戦後の闇に連なる国土の略奪でもある。金聖鐘の父親のケースがどこまで該当するか不明だが、「終戦直後のドサクサ」と表現される三国人の勢力拡大で、都市部の一等地が奪われたのは歴史的な事実だ。

日本のメディアがルーシー・ブラックマン事件で、逮捕された金聖鐘の素性に肉迫しなかったのは、そんな黒い履歴が直ぐに出てきたからだ。金聖鐘の半生に立ち入ると、当然のように闇部分に抵触する在日問題が登場してしまう…
▽金聖鐘被告(JNN)


それが報道を縮小させる結果となったのは間違いない。

『タイム』紙は、かなり込入った部分まで記述しているが、それは取材者が取り立てて有能だったのではない。わが邦の記者陣も知り得ていた情報で、知りながら書くことが出来なかったのだ。

既成メディアが在日関連報道で及腰になっている背景は大別して2種類ある。

ひとつは朝鮮総連に見られる明確な集団圧力だ。徹底的な恫喝であり、威力業務妨害も含むケースである。だが、それはある意味、判り易い。

もう1種類は明確な形を取らない複合的な要素だ。

【ネットが突き崩す“在日の壁”】

マスコミは差別という言葉に過敏に反応する習性がある。同和・在日は対マスコミ圧力の双璧だ。具体的な圧力とは別に“本能”としてメディアはブレーキを働かせる。防御本能と言っても良い。

“日本の闇”を育んだ要素でもある。

在日絡みでは、自主規制さながらメディアに蔓延したものと考えられる。触れなくて済むなら極力、無視するのだ。「触らぬ神に祟りなし」の愚昧な商業ジャーナリズムだ。戦後何十年も、そうした事なかれ主義が継承されてきた。

改めて考えることもなく、また“危険な領域”に踏み込んでも獲る物は少ない。それが何時しか報道における巨大な“在日の壁”を生んだ背景と考えられる。

一方向性の旧来のメディア様式ならば、それで逃げ切れた。比較検証されることが少なかったからだ。ところが現在は違う。

ある事件で通名報道を行っても、一部のメディアが実名報道に踏み切れば、隠していることが直ぐにバレてしまう。その昔は各社の報道内容が直後に比べられることはなかった。

しかし今や、ネットユーザーが増え、新聞でもテレビ報道でも、たちどころに比較検証される時代になった。フィルターをかけるのは不可能だ。

ルーシー・ブラックマン事件でも、まずネット上で金聖鐘の名前が広がった経緯は重要だ。もし、以前のように既成マスコミのみの情報提供だったら、犯人は今でも「資産家の日本人」なのではないか?
▽遺体発見現場を訪れた遺族(AP)


由々しきことだが、新聞・テレビのみに情報を頼る者は、織原なる男が生粋の日本人だと信じているだろう。帰化した以上、かつての名前が報じられないのは、やむを得ない…

しかし犯人がパチンコ成金の“黒い御曹司”だった事実が、事件の大きな構成要素だ。


今後、ネット言論は既成メディアを覆う理不尽な“在日の壁”を突き崩す。

そして同時に日本社会を汚す「在日の暗部」を暴き出し、やがて巨大な在日特権の破壊にも繋がるだろう。






元記事
金聖鐘と“在日の壁”報道…パチンコ王子の猟奇犯罪 東アジア黙示録http://dogma.at.webry.info/200704/article_21.html